心を豊かにする時間

【暮らしと哲学】「シュレディンガーの猫」が教えてくれる「可能性の捉え方」

のんびりおじさん

こんにちは、「のんびりおじさん」です。 地方の海の近くに暮らしながら、静かでマイペースな生活を楽しんでいます。このブログでは、そんな“スローな暮らし”の中で気づいたことや、日々の小さな幸せを、ぽつぽつと綴っています。

ちょっと不思議な話ですが、量子力学の世界では「ある状態が同時に存在する」という考え方があります。

その考えをわかりやすく説明するために登場するのが、「シュレディンガーの猫」という思考実験です。

簡単に言うと――

箱の中には、猫と一緒にちょっと不思議な仕掛けが入っています。

それは、ある放射性の物質が「一定の確率で反応するかもしれない」というもの。

この反応を検知するセンサーがあり、もし反応が起きれば、小さな容器が壊れて毒ガスが出るという仕組みです。

でも、この反応が起きるかどうかは完全に“運まかせ”。

だから、箱を開けて中を見るまで――猫が生きているか、亡くなっているか、どちらとも言えない“あいまいな状態”にあると考えるのです。

という、ちょっと怖いけど哲学的な話なんですね。

まだ“結果”は決まっていない

この話が私たちの暮らしに何を教えてくれるのか。

それは、「未来の結果は、今の自分の行動や選択で変わる可能性がある」ということです。

歳を重ねると、どうしても「もう手遅れかな」とか、「今さら変わらないよ」と思ってしまうことがあります。

でも、箱を開けるまでは、猫が生きている可能性もある。

つまり、「まだどうなるかは分からない」のです。

人生は“観測”して初めて動き出す

量子力学では、「観測することで状態が決まる」と言われます。

それと同じように、私たちの人生も「自分がどう行動するか」で初めて変わり始めるのかもしれません。

たとえば、

  • 新しい趣味を始めてみる

  • スマホを使いこなす練習をしてみる

  • ずっと会っていなかった友人に連絡してみる

そんな小さな一歩が、未来への可能性を開いてくれるのです。

年齢を重ねた今だからこそ、「選択する力」がある

若い頃よりも、選択肢は少ないかもしれません。

でも、「選ぶ力」や「判断する目」は、今の方がずっと確かになっているはずです。

過去にとらわれすぎず、未来を決めつけすぎず、「今できること」に目を向けて、箱を開けてみる。

そんな暮らし方ができたら、毎日がちょっとおもしろくなるかもしれません。

まとめ

科学の話と思われがちな「シュレディンガーの猫」ですが、実は私たちの暮らしにも通じる、深いメッセージが込められていると感じます。

「今、自分が何を選ぶか」で、未来の姿が変わる。

それなら、人生の観測をまだまだ楽しんでみてもいいかもしれませんね。

今日の一歩が、明日をつくる

そんな風に思えたなら、未来はきっと、やさしく拓けていくとおもいます。