50代も半ばを過ぎ、「老後に向けて、これからの生活費は大丈夫だろうか?」と、
ふと立ち止まって考えることが増えてきました。
働き方を変えていく中で、収入が減るのはある意味自然な流れかと思います。
でも、光熱費や食費、趣味にかけるお金はそれほど減らない。
そんな現実に気づいた時、これからのお金との付き合い方を見直すきっかけになりました。
「何か大きなことを始めなきゃ」と思ったわけではありません。
できるところから、無理なく少しずつ。
そんなスタイルで“備える習慣”を持つようになった話を、今日は綴ってみたいと思います。
生活費の不安は“見える化”から
まず取り組んだのは、家計の「見える化」です。
なんとなく使っていた毎月のお金を、ちゃんと数字で確認してみる。
これが想像以上に効果がありました。
使った家計簿アプリは マネーフォワード。
クレジットカードや銀行口座と連携できて、自動で記録してくれるのが便利でした。
最初の口座連携などは少し手間でしたが、一度設定してしまえば後は自動で取得してくれます。
しばらくすると「こんなに使っていたのか」と気づく場面も多く、節約のヒントが自然と見えてきます。
“知らないことが不安のもと”とはよく言いますが、まさにその通り。
支出の全体像を知るだけで、心がすっと落ち着いたのを覚えています。
少しずつでも「備える」習慣を
支出を見直した次は、将来に備えることを考えるようになりました。
そこで始めたのが iDeCoとNISA です。
正直、最初は「投資って難しそう」と感じていました。
でも調べてみると、iDeCoは老後資金のために積み立てる制度で、節税効果もあり。
NISAは小額から始められて、少しずつお金を育てる感覚。
どちらも、「将来の自分のために」という目的がはっきりしていたので、安心して始めることができました。
続けていくための工夫
僕の場合、iDeCoとNISAは 毎月自動で積み立てる設定にしています。
こうしておけば、意識せずとも自然と積立が続いていきます。
投資信託の値動きが気になる日もあり、最初は毎日見ていましたが、
今では、あまり神経質になりすぎず、時々チェックする程度。
「増やす」というより、「備えておく」という感覚がちょうどいいのかもしれません。
将来への安心感は“習慣”から生まれる
これまでの取り組みで、大きく資産が増えたわけではありません。
でも、「家計を把握している」「少しずつでも備えている」という実感が、心の支えになっています。
朝のコーヒーと同じように、家計チェックや積立はすでに生活の一部。
特別なことではなく、“小さな安心を積み重ねる時間”として、日々の中に溶け込んでいます。
まとめ|できることから始めよう
「生活費の備え」と聞くと、大げさに感じるかもしれません。
でも、何かを一気に変える必要はありません。
まずは、自分のお金の流れを見えるようにすること。
そして、自分のペースで無理なく積み立てること。
小さなことでも、“続ける習慣”が未来の安心につながります。
もしもあなたが、これからの生活費に少しでも不安を感じているなら。
今日から一歩、始めてみませんか?