最近、「インフレ」「物価の上昇」という言葉をテレビや新聞でよく見かけますね。
インフレとは、ざっくり言えば「お金の価値が下がって、物の値段が全体的に上がっていくこと」を言います。
たとえば、去年まで100円だったパンが、今年は120円に。同じパンを買うのに、より多くのお金が必要になる。
これが「インフレ」です。
目次
なぜインフレが問題なの?
インフレが進むと、今あるお金で買えるものが少なくなります。
年金や預貯金で生活している方にとっては、これは深刻な問題です。
お金が減ったわけではないのに、
- 食品や光熱費の値上がりで、月々の出費が増える
- 旅行や外食を控えるようになり、生活が縮こまってしまう
- 老後資金が思ったより早く減ってしまう
このような「生活の苦しさ」を感じるようになります。
今からでもできる「インフレ対策」
「インフレ対策」と聞くと、専門的で難しそうに感じるかもしれませんが、心配はいりません。
ここでは、毎日の生活の中で無理なく始められる方法を3つご紹介します。
1. 家計を見直す
インフレによって物価が上がっても、すぐに収入が増えるわけではありません。
だからこそ、「今あるお金を、どう使うか」がとても大切になります。
まずは、毎月の家計の収支を把握することが第一歩です。
- 電気代や水道代はどれくらい?
- スマホやインターネットの料金、安くできない?
- 使っていないサブスク(定額サービス)はない?
ポイント:紙の家計簿でも、家計簿アプリでも、自分が続けやすい方法でOK。無理に完璧を目指さず、「見える化」するだけでも安心感が生まれます。
2. 「お金を守る・育てる」方法を少しずつ学ぶ
インフレで物の値段が上がるということは、お金の「価値」が下がるということでもあります。
つまり、同じ1万円でも、将来は今より少ない物しか買えなくなるかもしれないのです。
その対策として、最近は iDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)といった制度が注目されています。
これらは、「少しずつ積み立てながら、資産を育てていく」方法です。
iDeCo・NISAとは?
- 月々数千円から始められる
- 長く続けるほど利益が出やすい
- 利益に税金がかかりにくいしくみになっている
特に、新しいNISA制度(2024年からスタート)は、シニア世代にも使いやすい内容になっており、60代・70代で始める方も増えています。
もちろん「投資」と聞いて不安になる方もいると思いますが、ポイントは「無理のない範囲でコツコツと」始めること。
3. 情報をうまく取り入れながら「選ぶ力」を育てる
テレビやネットを見ると、お金の情報がたくさん流れています。
でも、何が本当に自分に合っているかを見極めるのは、なかなか難しいですよね。
だからこそ、「これは自分に必要な情報かな?」と立ち止まって考えることが大事です。
- 身近な人や家族に相談してみる
- 市区町村の「消費生活センター」に相談する
- 公的機関のホームページや広報誌で、正しい情報を得る
豆知識:消費者庁や金融庁のホームページには、やさしく解説された情報も掲載されています。
まとめ
インフレへの対策は、「お金を増やすこと」だけではありません。
「支出を見直す」「情報を知る」「選び方を変える」
これだけでも十分に意味があります。
あなたの生活スタイルや考え方に合ったやり方で、無理せず、少しずつ始めてみませんか。